v2Payments Infrastructure

年$96Bの請求を処理するZuora、Tien Tzuoが$1.7Bで非上場化した日

Zuoraは、サブスクリプション、従量課金、ハイブリッド型の収益モデルを、見積もりから請求、入金、収益認識まで一つの基盤で運用するMonetization platform。Tien Tzuoが2007年に創業し、「Subscription Economy」という言葉を広めた。Zuora Billingは年間$96B超の取引の請求を自動化し、Box、Zoom、General Motors、Schneider Electricなど世界1,000社以上が利用する。2025年2月にはSilver LakeとGICが$1.7Bで買収し、非上場企業となった。

#Revenue Recognition#usage-based pricing#Subscription Billing

v1Publishing / CMS

Storyblokは2人のエージェンシー開発者から、企業500社のCMSへどう育ったか

Storyblokは、開発者とマーケターが同じコンテンツ基盤で作業できることを狙ったヘッドレスCMS。オーストリアで2人のエンジニアが2017年に始め、2022年5月に$47MのSeries Bを調達した。コンテンツをブロックとして構造化し、ビジュアルエディタとAPIの両方から扱える点が特徴で、AI検索時代の「コンテンツ負債」を課題として前面に出している。

#visual editor#cms#Headless CMS

v1Email API

2011年の社内ツールだったMailtrapは、15万超が使うメール送信基盤になった

Mailtrapは、メールのテスト・送信・配信監視を1つのプラットフォームにまとめたメール配信基盤だ。2011年、ソフトウェア開発会社Railswareが顧客プラットフォームの開発中に、実顧客へ誤送信せずにトランザクションメールを検証するための社内ツールとして作り、のちに公開した。現在はEmail Sandbox(テスト)、Email API/SMTP(本番送信)、Email Marketing(プロモーション配信)の3製品を提供し、150,000以上の利用者に使われている。外部資金は入れず、Railsware Products Studio LLCが運営する。

#Transactional Email#Deliverability#SMTP

v1Collaboration / Productivity

Muralは$2Mで9年運営した後、1年で$200Mを集めた

Muralは、チームが同じデジタルキャンバスに集まり、付箋や図解、テンプレート、ファシリテーション機能を使って考えを可視化し合意形成まで進めるビジュアルコラボレーション基盤です。2011年にMariano Suarez-Battanらが創業し、企業のワークショップやデザイン思考の実践を支えてきました。Insight Partners主導のシリーズB $118M、シリーズC $50Mを含む累計約$200Mを調達し、Fortune 100の半数以上が利用しています。[出典](https://www.mural.co/press-releases/series-c)

#動画マーケティング

v1Forms

Paperformは夫婦2人で始まり、2か月で3,000社の課金に到達した

Paperformは、ノーコードでフォームを作り、回答の受け取りから決済、書類署名、ワークフロー自動化までを一つにつなぐSMB向けフォーム基盤だ。2016年にDean McPhersonとDiony McPhersonがオーストラリアで創業し、外部資金を入れずに、公開から2か月で3,000社の課金顧客を集めた。2025年10月にはAIネイティブなワークフロー自動化ツールStepperを公開し、フォーム専用ツールから業務の実行基盤へと範囲を広げている。

#forms#SMB#no-code

v1Customer Data Platform

Snowplowは月1兆イベントをどう顧客データ基盤の共通言語へ変えたか

Snowplowは、企業が自社の行動データを自分で生成し、自分で所有するための顧客データ基盤だ。ウェブ・モバイル・サーバー側のイベントを35以上のトラッカーで収集し、スキーマ検証とエンリッチメントを経て、Snowflake・BigQuery・Databricks・Redshiftなどの自社データ基盤へリアルタイムに流し込む。Google Analyticsのようなパッケージ型ツールと違い、データは事業者の倉庫に残り、BI・AI・リアルタイム施策の共通言語として使える。2012年にAlex DeanとYali Sassoonがロンドンで創業し、オープンソースのコミュニティと大企業の両方を顧客に持つ。

#動画マーケティング#Customer Data Platform

v1Product Management

Now-Next-Laterを発明したJanna Bastowが、投資を取らずにProdPadを続けた理由

ProdPadは英国のCreateShift Ltdが運営するプロダクト管理ソフトウェア。2012年にプロダクトマネージャーだったJanna BastowとSimon Castが、表計算とスライドでは回らないプロダクトの意思決定を一つのシステムにまとめようとして作り、アイデアと顧客フィードバックの収集、ロードマップ、優先順位づけ、目標管理を統合する。2人が考案したNow-Next-Laterロードマップを製品の中核に置き、顧客資金だけで運営する100% customer-fundedの会社として運営されている。

#Now-Next-Later#SaaS#Bootstrapped

v1Search

Copernicの検索部門を分社化したCoveoが、Louis Têtuと共に企業AIの文脈層へ広がった

Coveoはカナダ・ケベック州を拠点とするエンタープライズAI検索企業。デスクトップ検索のCopernicから2005年に企業検索部門がスピンオフして生まれ、2011年から2025年までTaleo創業者のLouis TêtuがCEOを務めた。商品検索、カスタマーサービス、社内ナレッジ、Webサイトの4領域で、統合インデックスと機械学習による関連性チューニング、RAGベースの生成回答を提供し、トロント証券取引所に上場している (TSX: CVO)。

#Personalization#RAG#SaaS

v1Infrastructure as Code

env zeroはIaCの外側に生まれた差分を、どう自律修復へ変えたか

env zeroは、Infrastructure as Code (IaC) で宣言した状態と、実際にクラウドで動いている状態の差分を検知するだけでなく、ポリシーの範囲内で修復まで実行するcloud governance platform。2018年にOhad Maislishが共同創業し、TerraformやOpenTofu、Pulumi、CloudFormation、Kubernetesを1つの制御面で扱う製品として成長した。2026年3月にcloud asset managementのCloudQueryと統合し、2026年9月にはIaCの外側で生まれる変更を自律的に閉じるEZ ControlのEarly Accessを開始している。

#Cloud Governance#OpenTofu#Terraform

v1Automation

TIBCOで統合基盤を作ったVijay Tellaが、Workatoで企業AIの制御層へ広げた

Workatoは、企業が使うアプリ、データ、業務プロセス、AIエージェントをつなぎ、ひとつの統制された実行基盤で自動化するControl and Execution Platformです。ITと業務部門の両方がノーコードで「レシピ」を組み、権限やログ、バージョン管理を保ったまま業務を自動化できます。2013年の創業から、TIBCOやOracleで統合基盤を作ってきたVijay Tellaが率い、累計調達額は420,000,000ドルを超え、2021年11月のSeries Eでは57億ドル評価に達しました。2025年以降はAIエージェントの実行と統制、すなわちiPaaSから企業AIの制御層へと重心を移しています。

#no-code#United States#Enterprise Automation

v1Social Media Scheduling

代理店のSNS管理から始まったHootsuite、18年目に創業者Ryan HolmesがCEOへ戻る

Hootsuiteは、複数のSNSアカウントを1つの管理画面で運用するツールとして2008年に生まれた。予約投稿と分析、ソーシャルリスニング、問い合わせ対応、従業員によるブランド発信を統合し、2026年にはAIエージェントWisdomとSocial OSでソーシャルデータを意思決定に使う基盤へ作り替えている。世界25M人以上が利用し、Fortune 1000の8割以上が導入する。

#Analytics#social listening#Social Media

v1Product Management / Research

$1Mの従量課金で始まったUserTestingが、3,000社の顧客インサイト基盤になるまで

UserTestingは、実際のユーザーが製品やウェブサイトを操作する様子を、画面と音声の動画で記録して返す遠隔ユーザーテストのプラットフォームです。企業は自社の顧客に近い参加者へタスクを依頼し、数時間でフィードバック動画とAI要約を受け取れます。2007年の創業からNYSE上場、Thoma Bravoによる約13億ドルでの買収、AI時代の参加者ネットワークへの転換までをたどります。

#AI#UX Research#Human Insight

v1Newsletter / Email

Substackはどうやって1人のライターから有料購読500万件の基盤になったか

Substackは、書き手が読者から直接お金を受け取れるニュースレター兼パブリッシングのプラットフォームだ。2017年にChris Best、Hamish McKenzie、Jairaj Sethiの3人がサンフランシスコで創業し、最初は1人のライターから始まった。[出典](https://post.substack.com/p/its-the-creators-economy-stupid) 書き手は無料で始められ、有料購読の売上の90%を手元に残せる。[出典](https://substack.com/about) 有料購読は2023年の200万件から2025年3月に500万件へ増え、同年7月には$100MのSeries Cを$1.1B評価で調達した。[出典](https://techcrunch.com/2025/07/17/substack-raises-100m-from-chernin-group-andreessen-horowitz-skims-ceo-and-more/)

#creator-economy#Publishing#Media

v1Media

1日8B枚の画像を配るimgixは、課金の単位をクレジットへ作り替えた

imgixは、画像と動画の最適化・変換・配信をURLのクエリパラメータだけで完結させるvisual media platform。元YouTubeのエンジニアChris Zachariasが、動画サムネイルの重さを削れなかった原体験から2011年に創業した。既存のストレージやCDNに接続するだけで、リサイズ・圧縮・フォーマット変換・AI編集・配信を1つのURLに集約する。2026年には、originの画像数に紐づいていた課金をクレジット制へ切り替え、画像・動画・AI変換を同じ土台で扱う構成に移行した。

#API#Visual Media#動画マーケティング

v1Auth / Enterprise SSO

Oktaは$6.5BのAuth0買収で、IDをAIエージェントの入口に変えた

Oktaは、企業が使うクラウドアプリと社内システムへのアクセスを一つのID基盤で束ねるサービスだ。従業員の入社から退職までアカウントと権限を自動で管理するWorkforce Identityと、自社サービスの利用者を認証するCustomer Identityを同じプラットフォームで扱う。オンプレミスのID管理製品のように都度連携を作り込む必要がなく、設定だけでSAMLやOIDCのシングルサインオンを始められる。2009年にTodd McKinnonとFrederic KerrestがIdentity-as-a-Service(IDaaS)というカテゴリを作り、2021年には開発者向けのAuth0を約$6.5Bで買収して、従業員向けと顧客向けの両方を一つの基盤に統合した。2026年1月期の売上は$2.92Bで、Fortune 100の3分の2が利用している。

#iam#動画マーケティング#identity

v1E-commerce

$100B GMVを600M注文で支える、commercetoolsのheadless commerce基盤

commercetoolsは、headless(ヘッドレス)とAPI firstの思想で作られたエンタープライズ向けデジタルコマース基盤。2010年にDirk HoerigとDenis Wernerが、硬直したレガシーなコマース基盤が企業の成長を遅らせているという問題から始めた。フロントエンドを持たず、商品・カート・注文・決済をAPIで提供する「headless commerce」の先駆けだ。2019年にInsight Partnersから$145M、2021年にAccel主導で$140Mを調達し、2026年には年換算$100BのGMVを処理する規模になった。

#enterprise ecommerce#headless commerce#B2B Commerce

v1Marketing / Attribution

Branchは2018年のTUNE買収で、リンク企業から$4B評価の計測基盤へ変わった

Branchは、モバイルアプリとWebをつなぐディープリンクと、クロスプラットフォームの計測(MMP)を一体で提供するプラットフォーム。2014年にAlex Austin、Mada Seghete、Mike Molinet、Dmitri Gaskinが創業し、自分たちのアプリでリンクが壊れる問題を解くことから始まった。2018年にTUNEのアトリビューション事業を取り込み、2022年には$300Mを$4B評価で調達。現在は自社AIのIvyを軸に、リンク生成から計測、CTVを含むオムニチャネルのROAS可視化までを担う「AI-powered MMP」を掲げる。

#AI marketing#MMP#Mobile Attribution