ストーリー

創業から成功に至るまでの道のり。

Yusuke Wadaは、Cloudflare WorkersでWeb applicationを作りたかったが、使えるframeworkがなかったことがHonoの出発点だったと説明している。

At first, I just wanted to create a web application on Cloudflare Workers. But, there was no good framework that works on Cloudflare Workers. So, I started building Hono.

Cloudflare Workersから始まる

最初の課題は、edge runtimeの制約に合わせてrouterを作ることだった。

友人が作ったRegExpRouterやmiddlewareも加わり、個人の不満が小さなecosystemへ変わった。出典

Web Standardsという転機

Honoは特定runtimeのAPIではなくRequest/ResponseなどWeb Standardsを使い、DenoBunにも動く構造を選んだ。

Expressの代替を一つのruntimeに閉じず、同じcodeを複数環境へ運べる設計にした。出典

速度を証拠にする

公式benchmarkではCloudflare Workersで402,820 ops/sec、Honoがfastestと報告された。

ただしbenchmarkは条件依存であり、速度だけで採用を決めるべきではない。出典

今のHono

現在はrouting、middleware、helper、RPC、testingまでdocsにまとまり、v4系のreleaseが続く。

Honoの道のりは、platformの不満をportableな設計原則へ変え、developerが持ち帰れるtoolkitにした過程だ。出典

独自分析

PMF (プロダクトマーケットフィット)

Edge runtimeでAPIを作るdeveloperは、runtimeごとのadapter差分と軽量性の両方を求める。

HonoはWeb StandardsのRequest/Responseを中心に置き、Cloudflare Workers、DenoBun、Node.jsへ同じapplication codeを運べる。出典

14kB未満のtiny presetとzero dependenciesは、小さいedge functionやlibraryの初期コストを下げる。

高機能なframeworkより、配信環境に近いAPIを選びたいteamに刺さると考えられる。出典

参入障壁 (Moat)

Web Standardsをmulti-runtimeで実装し、型推論・middleware・communityの組み合わせを蓄積することが障壁になる。

単なるrouterの速度だけでなく、各platform向けadapterとdocsの総体が効く。出典

ネットワーク効果

弱い。

requestが増えるほど直接価値が増すnetwork effectではなく、middlewareや利用例が増えるほど採用リスクが下がるecosystem effectが中心である。出典

ターゲット

Cloudflare Workers、DenoBun、Node.jsでWeb APIやedge applicationを作るTypeScript developer。

巨大なfrontend frameworkを必要とせず、runtime portabilityと型安全なroutingを重視するteam向けである。出典

成功要因

第一に、Cloudflare Workersでの具体的な不満から始まり、Web Standardsを設計の中心に据えた。出典

第二に、routing・middleware・validator・RPCを同じAPI感覚で提供し、docsからdeployまでの距離を短くした。出典

失敗・課題

OSS frameworkの採用はruntimeの将来性とecosystemに依存する。

Hono自身が複数runtimeを支えても、各providerの差分を完全には消せない。出典

また、商用supportや売上の公開情報は要確認で、巨大teamの調達力や長期保守を期待する企業には不確実性が残る。

グロース戦略

GitHubとdocsを入口に、Cloudflare Workersなどedge platformのdeveloperへ配布する。

利用者がmiddlewareやadapterを増やすことで、次の利用者の初期実装を簡単にする。

商用課金ではなくOSS採用を先に最大化する戦略だが、収益化は要確認である。出典

主要チャネル: github, documentation, community, wordOfMouth

学べること

特定platformの不足を起点にしながら、platform固有APIへ閉じずWeb Standardsへ抽象化すると、別runtimeへ広げられる。

速度の主張だけでなく、starter、middleware、testingまで含む開発体験が採用を支える。出典

日本で展開するなら

日本の開発teamがCloudflare Workersやedgeを採用する際、Honoは日本語由来の名前と軽量な導入体験を持つOSSとして説明しやすい。

一方、企業導入では日本語support、SLA、security reviewの提供状況を確認すべきで、現時点では要確認である。

主な競合

  • Express
  • Fastify
  • itty-router
  • Oak

Timeline

創業から成功に至る道のり。転機ごとの収益・調達・バリュエーション (出典あり) も併記します。

  1. ローンチ出典

  2. Yusuke WadaがCloudflare Workers向けの良いframeworkがないという課題からHonoの開発を始めた。出典

  3. Web Standards APIを採用し、DenoとBunでも動くmulti-runtime frameworkへ広がった。出典

  4. Cloudflare Workers向けbenchmarkでHonoが最速と報告された。出典

    • Cloudflare Workers benchmark: 402,820 ops/sec
  5. v4.12.31を含む継続的なreleaseで、公式GitHubの公開開発を続けている。出典

  6. 収益スナップショット出典

ポジショニング

分析で挙げた競合プロダクトとの相対位置を示しています。

低コストOSSでruntime portabilityを広く提供するframework

参考リンク

関連プロダクト